同一労働同一賃金に取り組む場合のメリットとは?
同一労働同一賃金が施行された場合には、非正規雇用労働者の賃金や待遇の改善が求められるようになります。
元々、格差を設けていなかった企業にとってはあまり関係のない話ではありますが、今から対策を考えている企業だと、メリットやデメリットが明確でない場合もあります。
メリットやデメリットが明確であれば、取り組む理由や目的も明確になり、モチベーションの向上にもつながります。
ここでは、同一労働同一賃金のメリットについてご紹介します。
同一労働同一賃金のメリット
非正規雇用労働者の賃金や待遇を改善するので、企業にとってはただ非正規雇用労働者が得するだけに思えるかもしれません。
ですが、積極的に取り組むことで、以下のようなメリットがあります。
・非正規雇用労働者の生産性の向上
・有望な社員の採用率の向上
・離職率の低下と業務効率の向上
非正規雇用労働者は、正社員と同程度の職務をこなしていたにもかかわらず、正社員でないからという理由で賃金や待遇が悪かったという現状から脱出できます。
それにより、将来的な不安や、差別や区別的な取り扱いによって下がっていたモチベーションが向上するため、より会社へ貢献する意識が高まり、生産性を高めてくれることが期待できるのです。
また、こういった取り組みを行っていることが社外に周知、あるいは広めてもらうことができれば、労働者に対してホワイトなイメージを持ってもらえることにつながります。
これによって、有望な社員が求人に申し込んでくる可能性も向上してきます。
また、賃金や待遇が良い場所というのは辞めたいと考える人が減るため、離職率が下がってくるものです。
これによって、人が辞めては教育をし、また人が辞めるというような悪いスパイラルから抜け出すことになり、業務効率が向上する効果も見込めます。
つまり、同一労働同一賃金に取り組み、非正規雇用労働者が働きやすい職場環境を整えることで、しっかりしたリターンが企業にもあるということです。
このメリットを知らず、目的が明確になっていないと、半端に企業有利な対策になってしまいかねないので、ぜひともこれを意識した取り組みを行いましょう。